英文の基本文型に隠された6つの真実

 

 

スピーキングスキルを身につける上で、必須となるのが、「英文を組み立てる」という意識だ。

 

 

本稿は、英文を組み立てるときに、意識すべき英文の基本文型について、説明したい。

 

基本文型は、動詞Vに着目すると、動詞の後に続くパターンで6個に別れる。

 

 

1.  V (動詞)

 

2. VO (動詞+目的語)

 

3.  VC(動詞+補語)

 

4. VOC(動詞+目的語+補語)

 

5. VOO(動詞+目的語+目的語)

 

6. V +文(動詞+文)

 

 

 

これらのパターンが、それぞれどのような意味合いを持っているかをきちんと理解してほしい。

 

 

また、これらは単純に形が違うというのではなく、動詞の働きも違うということに注意してほしい。

 

 

 

1. V(動詞)

 

 

このパターンは、動詞の後に目的語も補語も取らない。

 

例:

 

I’m going to walk.  (歩いていきます。)

 
He slept for 12 hours last night.   (彼は昨日、12時間寝ました。)

 
動詞が後ろに何も取らないということは、その動作が「自己完結」していることを表す。

 

 

「自己完結」というのがどういうことかと言うと、

「主語にあたるものが動作をするだけであり、他のモノとは直接つながらない」ということだ。

 

 

上に挙げた例文のwalk(歩く)もsleep(寝る)も自己完結している。

 

 

2. VO(動詞+目的語)

 

このパターンは、動詞の後に目的語を1つ取る。

 
例:
I like sushi.  (お寿司が好きです。)

 
She hit me really hard.  (彼女はかなり強く私を叩いた。)

 

 
目的語を取る場合には、動作や行為に対象があるということを示す。

 

 

like(好む)の対象がsushi(お寿司)であり、hit(叩く)の対象がme(私)だということだ。

 

 
なお、「対象」と言ったが、日本語とは少し感覚が違うので注意してほしい。

 

 

日本語だと「~を」や「~に」で区別するところを英語では区別しない。

 

 

例えば日本語の「叩く」と「言う」で考えてみると「私を叩く」、「私に言う」というように助詞が違う。

 

 

しかし、英語では「hit me」、「tell me」のように、どちらも同じように、

対象がme(私)という捉え方をするのだ。

 
また、目的語を取る場合には特に「対象と直接的なつながりがあったり、

対象に影響や力が直接及ぶ」ことを表す。

 

 

このことは、英語の感覚を理解する上でとても重要なので、しっかりと押さえておく必要がある。

 

 

 

大事なことなので繰り返すが、Vパターンでは、その動作が自己完結しているのに対し、

VOパターンでは、対象に影響や力が直接及んでいるのだ。

 

この違いについてより詳しい記事を投稿したので、必要に応じて参考にしてほしい。

 

 

“The police searched him”という英語を を誤解しないために押さえておくべき2つの大原則

 

 

 

3. VC(動詞+補語)

 

このパターンは動詞の後にC(補語)と呼ばれるものを取る。

このパターンは実際に見ていただいた方が早い。

 
She is a police officer.  (彼女は警察官です。)

 
He is not healthy.  (彼は健康ではない。)

 
どちらもbe動詞が使われているが、

She = a police officer である、He = healthy ではない、というイコールの関係があることが分かるだろうか。

 

 

もう少し例を見てみよう。
I became a dentist.  (歯医者になった。)

 
You look sleepy. (眠そうに見える。)

 
It sounds good. (良さそうに聞こえる。)

 

 
これらも同じようにイコールの関係がある。

 

 
I became a dentist.は「I = a dentist になった」

 
You look sleepy.は「You = sleepy に見える」

 
It sounds good.は「It = good に聞こえる」
 

 

4. VOC(動詞+目的語+補語)

 

 

このパターンはVOパターンとVCパターンの応用だ。

 

OとCの間には、O=Cという関係が成り立つ。

 

そしてOとCに、動詞の力や影響が直接及ぶ。

 
I named him Ken.  (ケンと名付けた。)

 
I’ll have my steak rare, please.  (ステーキはレアでお願いします。)

 
He can’t make you happy.  (彼にはあなたを幸せにはできない。)

 
これも難しいことはない。

 
I named him Ken.は、名前を付けることで「him = Ken」になったのだ。

 

 

I’ll have my steak rare, please.は「my steak = rare」を手に入れるのだ。

 

 

He can’t make you happy.は「you = happy」を作ることができないということだ。

 

 

 

5. VOO(動詞+目的語+目的語)

 

このパターンは目的語を2つ取る。

 

まず大切なことは目的語の1つ目に来るのが人で、2つ目に来るのがモノだということだ。

 

 

そしてもう1つ知っていて頂きたいのはモノを人に受け渡すようなニュアンスがあること。

 
例えば

 
I’ll give you this book. (この本をあなたにあげる。)

 

 
だと、私からあなたへ、本が移動するという意味合いが出てくる。

 

 

He showed me his room. (彼は部屋を見せてくれた。)

 

 

 

だと、彼から私に「ハイ」と部屋を出すようなニュアンスが感じられる。

 

 
I taught him English, and he taught me Vietnamese. (私が彼に英語を教え、彼は私にベトナム語を教えてくれた。)

 

 

私から彼に英語が、彼から私にベトナム語が受け渡されていますね。

 

 
My grandma knitted me a sweater.  (祖母がセーターを編んでくれた。)

 

 
knit は「編む」という動詞だが、そこに受け渡しがプラスされた感じがわかるだろうか。

 

 

6. V+文(動詞+文)

 

このパターンは、動詞の内容を詳しく説明する場合に使われる。

これも特に難しいことはないので2つも例を出しておけば充分だろう。

 

 
I think you’re right.  (君が正しいと思う。)

 
考えている内容がyou’re right ということだ。

 
Promise me that you’ll never lie to me again. (もう二度とウソをつかないって約束して!)

 

 
約束する内容がyou’ll never lie to me again(二度とウソをつかない)ということだ。

 

サマリー

 

以上、6つの構文をまとめるとこのようになる。

 

 ①V(動詞)  行為や動作が自己完結
 ②VO(動詞+目的語)  対象があり、力や影響が及ぶ
 ③VC(動詞+補語)  S=Cが成り立つ
 ④VOC(動詞+目的語+補語)  O=Cが成り立ち、力や影響が及ぶ
 ⑤VOO(動詞+目的語+目的語)  1つ目のO(人)と、2つ目のO(モノ)の受け渡しをする
 ⑥V+文(動詞+文)  文がVを詳しく説明する

 

 

このような意味合いを理解しながら、 英文を組み立てる訓練を行うことで、豊かな英語感覚が磨かれていく。

 

さらに繰り返すが、英文を組み立てるときは、とにかく動詞に意識を集中するようにすることが肝要だ。

 

 
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“The police searched him.” という英語を誤解しないために押さえておくべき2つの大原則

 

 

英文の基本文型に隠された6つの真実)において、

VパターンとVOパターンの違いを以下のように説明した。

 

 

「Vパターンでは、その動作が自己完結しているのに対し、

VOパターンでは、対象に影響や力が直接及んでいる。」

 

 

今回はこの違いを徹底的に理解していただくために、

具体的な例を挙げながら、さらに掘り下げていこうと思う。

 

 

hit

 

She hit me really hard.     (彼女はかなり強く私を叩いた。)

 

 

hit(叩く)の力がme(私)に直接及んでいる。

叩かれた私は、よろめいたり、痛がったり、怪我をしたりするわけだ。

 

 

直接的な力が及んでいるから、目的語としてmeを取っている。

 

「えっ、hitが目的語を取らない場合があるの?」

 

 

実はある。

 

 

例えばこういう使い方もできる。

 
My mother started to hit at me with a broom.   (母は私のことをホウキで叩こうとした。)

 

 

この場合のhitは目的語がない。

 

 

hit という動作が自己完結している。

ということはme(私)に対して力が及んでいない、つまり当たっていないのだ。

 

 

要するにホウキを振り回しているということを表している。

 

 

目的語の代わりにat me という表現になっているところが要注意。

 

目的語を取らない場合には、このように何かしらの前置詞を伴って、

動作の向かう方向などを示す。

 

 

at は「点」を表す前置詞なので、「狙っている」ニュアンスを感じてほしい。

 

 

 

shoot

 

hitに似ているが、shoot(撃つ)も目的語があるかないかという違いを感じやすい動詞だ。

 

その違いがわかるだろうか。

 
The policeman shot the burglar.

 

 
The policeman shot at the burglar.

 

 
日本語だと違いを言葉にしづらいが、

英語だと事実関係が変わってくる。 

どちらも警官が強盗に対して発砲している。

 

 

shot the burglar だと、撃ったことが強盗に直接力を及ぼしているわけだから、

弾丸が命中している。

 

 

それに対し、shot at the burglarでは、

あくまでも強盗を「狙って」撃っただけであり、弾丸はおそらく命中していない。

 

 

ここも重要なところなのだが「命中しなかった」ことを表しているわけではない。

 

 

The policeman shot at the burglar.という文章が

「命中したことを示すわけではない」という意味なのだ。

 

 

命中する場合もあるが、この文では狙って撃つことだけを表現しているのであり、

「命中したかどうかは判断ができない」ということなのだ。

 

 

search

 

 

VパターンとVOパターンの違いが大分わかってきて頂けたかと思うので、

練習問題を出してみることにする。

 

 
以下の英文を訳していただきたい。

 

 
The police searched him.

 

 

VパターンとVOパターンの違いについて知らない人は十中八九、

「警察が彼を捜した」と答えそうだが、そうではないことが感覚としてわかるだろうか?

 

 

 

「警察が彼を捜した」場合には、捜すという力・影響が彼には届いていないはずだ。

 

 

 

従って、VOパターンにはなり得ないのだ。

 

 

「捜した」の場合には

 
The police searched for him.

 
のように、漠然とした方向を表す前置詞forを使って表現する。

 
もしかすると、ひねりを加えて、捜す力が彼に届いたということは「見つけた」のではないか、

と思われた方がいるかもしれないが、その場合にはsearchという単語は使えない。

 

 
The police found him.

 
になるはずだ。引っぱるのはこれくらいにして回答に行くことにするが、

searchが直接人を目的語を取る場合には

「(変なものを持っていないか)身体検査をした」という意味になる。

 

 

arresting suspect at gun point

 

 

もう少し例を出すと、

 
Let’s search for the blue house.   (青い家がどこにあるか探そう。)

 

 

 
Let’s search the blue house.    (青い家の中を捜索しよう。)

 

 
VOパターンの場合に、直接力が及ぶ感覚がおわかり頂けると思う。

 

 

ではどんどん他の動詞も見ていくことにする。

 

 

seeとlook

 

 

「見る」ことを表す代表的な動詞がsee とlookだ。

学校英語ではsee = look atという習い方をするが、

それは頭から消し去ってほしい。

 

 

イコールで結ぶこのやり方の弊害は、こちらに記事詳しく説明した。

 

 

 

まずlookはVパターンの動詞だ。その意味は「視線をやる」ことだと言えば理解しやすいだろう。

 

 
Don’t look back.  (振り返るな。)

 

 
視線を後ろにやるな、ということだ。

 

 
I looked at the picture.   (その写真に目をやった。)

 

 
視線をやった先の点(視点)がpicture(写真)だということだ。

 

 

 

これに対し、seeはVOパターンでよく使う動詞だ。基本的な意味は「(視界に入ることによって)見える」こと。

 
I saw a burglar.   (強盗を見たんだ。)

 
It was dark, so I couldn’t see it.    (暗かったのでそれは見えなかった。)

 
look は「視線をやる」という自己完結した動作なので、見えるとは限らない。

 

 

多くの場合には見えるのですが、状況によっては見えないこともある。

 

 
Jane looked back, but she couldn’t see anything in the fog.  (ジェーンは振り返ったが、霧で何も見えなかった。)

 

 

それに対して、seeの場合には対象が実際に見える(視覚情報が目から脳に伝わる)のだ。

 

 

hearとlisten

 

see とlookの違いがわかってしまえば、

「聞く」ことを表すhear とlistenも簡単だ。

 

 

listenはVパターンで「耳を傾ける」ことを意味する。

 

 
I listen to the radio every morning.  (毎朝ラジオを聞く。)

耳を傾けた方向(to)がラジオなのだ。

 

それに対し、hearはVOパターンで「(音が耳に入ることによって)聞こえる」ことを表す。

 

 
I didn’t hear you.     (君の言っていることが聞こえなかった。)

 

 
I just heard the noise in the basement.  (地下室から音が聞こえた。)

聞く場合も見るのと同様なのだが、

listen は「耳を傾ける」という自己完結した動作なので、聞こえるとは限らない。

 

 

 

それに対して、hearの場合には対象の音などが実際に聞こえる(音声が耳から脳に伝わる)という違いがある。

 

 
これだけ例を挙げておけば、VパターンとVOパターンの違いはバッチリだろう。
最後にもう一組だけ例を出してみる。感覚的にわかっていただけるはずだ。

 

 
She opened the door.   (彼女は扉を開けた。)

 

 
This door doesn’t open.   (これは開かずの扉だ。)

 

 

VとVOパターン

 

 

 

 

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