社会人向け英語学習に必要な英会話力を引き上げる2つのリーディング鉄板原則


 

 

英会話力を身につけるにあたって、基本となるのは、「真似」る姿勢だ。

 

 

 

英語のプロであるネイティブスピーカーの言葉づかいを正しく理解し、

うまく真似することができれば、自ずと英語という言語をマスターした状態になる。

 

 

 

では、「正しく理解し、うまく真似る」ためには、どうすればいいのか。

 

 

 

その一番の近道が英語という言語のもつ言語感覚を身に付けることだ。

 

 

言語感覚と一口で言っても、掴みどころがないので、

今回は、英語感覚を身につけるための2つの基本となる鉄板原則を紹介する。

 

 

一、日本語に訳してはダメ

 

 

英語をきちんと読めるようになるために、

一番気を付けなければいけないこと、それは日本語訳だ。

いきなりそんなこと言われたって困るかもしれない。

 

 

 

「日本語に訳さないと、しっくりこない。」

 

「日本語に訳して確認しないと、きちんと理解できているのか不安だ」

 

 

 

そんな声が聞こえてくるようだ。

 

 

訳さない方が望ましいんだろうな、とは頭では分かっていても、

結局は日本語に訳してしまう方が日本人の大半ではないだろうか。

 

 

 

だが、ナビゲーターとしてあえて言わせていただくと、
日本語に訳してはいけない。

 

 

 

訳してはダメなのだ。

 

 

 

 

 

「日本語に訳してはダメ」の真意とは?

 

 

 

「英語を日本語に訳す」ことの是非は、実は一言では語ることができない。

 

 

 

うまくバランスを取らないといけない、難しい問題なのだ。

 

しかし、まずは誤解を覚悟してストレートに書かせていただいた。

 
英語を感覚で理解することを一番妨げるのが、

良くない方法での日本語訳だからだ。

 

 

 

「良くない方法での日本語訳」とは、つまりはこういうことだ。

 

 

 

たとえば、日本語を英語に訳すという逆の例だが、次の3つの文を見てほしい。

 
1) 私は10才です。

 
2) 僕は10才だよ。

 

3) 俺は10才だ。

 

 
日本人であるならば、これらの文はそれぞれ含みが違うのは分かるはずだ。

 

 
それでは、これらを1つずつ、英語に訳してみてほしい。

 

 

これを英語に訳してしまうとすべて

 

 
I am 10 years old.

 

 

になってしまう。

 
例えば、日本語を勉強しているアメリカ人がいて、上の3つの文を全部

 

 
I am 10 years old.

 

 
という英語に置き換えて「理解」しようとしていたとする。

 

 
あなたはそれを正しい方法だと思うだろうか?

 

 
3つとも「自分が10才である」という基本的な情報は同じだが、

それ以外にも伝わる事柄(ニュアンスの違いなど)があるはずだ。

 

 
それを無視するのが「訳す」という行為である。

 

 

生き生きとした感覚や、微妙なニュアンスの違いを無情にも切り捨てる行為、それが訳すことなのだ。

 

 

 

逆に英語での例も出しておこう。

 
例えば、「翌週にハワイに飛行機で行く」という状況で、

英語では以下のような3通りの言い方をする。

 
1) I will fly to Hawaii next week.

 

 

2) I am going to fly to Hawaii next week.

 

 

3) I am flying to Hawaii next week.

 

 

 

3通りの表現があるということは、

意味・ニュアンスもそれぞれ違うということだ。

 

 

(1)助動詞の will を使うのが、未来を表現する普通のやり方である。

 
未来のことだから確実ではないが、

高い可能性で「するつもり」だ(もしくは、起こるだろう)ということだ。

 

 
(2)be going to を使うと、「物事が既に動き出している」ようなニュアンスがある。

 
be going to は文字通りには「行く途中」だから、

言われてみればそういう感じがしてくるはずだ。

 

 
動き出しているというのは、

例えば、飛行機のチケットを予約して、ホテルを予約して、フラダンスのディナーショーに申し込んで・・・

 

 

そのような感じで、行くのは来週だが、

もうその準備などが進んでいるのを想像してみていただきたい。

 

 

(3)現在進行形で未来を表すこともできる。

 

 

 
「まだ進行していないのに、なんで現在進行形なの?」

 

 
と思われるかもしれないが、別に難しいことは何もない。

 

 

 

もう既に、やっている気になっているだけだ。

 

 

「来週の今頃はハワイに飛んでいるんだなぁ・・・」 と、

その世界に入り込んでいるような感じだ。

 

 
今の説明で、未来を表わす3つの表現のニュアンスの違いがある程度分かっていただけたのではないかと思う。
しかし、これらの意味を理解しようとして、日本語に訳して全て

 

 

「私は来週ハワイに飛びます。」

 
に置き換えてしまうと、それで「きちんと理解した」と言えるだろうか?

 

 

ネイティブからすれば、生き生きとした感覚や、

微妙なニュアンスの違いを切り捨てたことになるだろう。

 

 
このように、うまく訳すことができない例は山ほどある。

 
例えば、日本に出稼ぎなどで来ている外国人に対して、どうして日本に来たのかを聞きたいとする。

 

 
Why did you come to Japan?

 

 

と聞いても構わないが、これだとイントネーションによっては詰問調になってしまったり、

下手をすると「来なくて良かったのに」というニュアンスを生んでしまうこともある。

 

 
そんなときに

 
What brought you to Japan?

 

 

という聞き方もできる。

 
だが、これは日本語には変換することはおそらくできない。

 
文字通り訳すと「何があなたを日本に連れてきたのか」になってしまうからだ。

 
別にどこの飛行機に乗ったかとか、誰が金を出したとか、

連行されてきたとか、そんなことを聞きたいわけではないはずだ。

 

 
まあ、意味的には「どういうキッカケで日本に来たのか」と訳しておくくらいが丁度良いだろう。

 

 

以上から、「日本語に訳す」ことの限界が見えてきたと思う。

 
では、2つ目の鉄板原則にうつる。

 

 

一、日本語訳を参考しながら、毎回、英文を解釈する

 

 

毎回英文を解釈するとは、毎回英文と向き合うこと。

 

 

例えば get it という表現がある。

 
これは「it を get する」わけですから、状況によって様々な意味で使わる。

 
例えば、ドアを誰かがノックした時に

 

 
I’ll get it

 
といえば、「私が出ます。」ということだろう。

 
人と会話をしていて

 
Did you get it?

 
と言われたとすれば、それは「それを手に入れたか?」ということかもしれないし、

「理解したか?」ということかもしれない。

 

 

文脈に応じて、毎回英文を解釈するとはこういうことだ。

 

 
とはいえ、いくら色々な意味合いに取れるからといって「get it は状況によって様々な意味があるから、

うまく解釈してくれ」とだけ言われても、雲を掴むような話になってしまうだろう。

 

 

従って、うまく解釈できるための手がかりとして、

“get it “の代表的な意味を掴むために、

「理解する」「電話に出る」「手に入れる」などの日本語を介在しておく方が効率的だと考えられる。

 

 

 

このように毎回英文と向き合って、その都度英文を解釈するために、日本語訳を参考にすべきだということがここでの主張となる。

 


英文とビジネスマン
 

あくまで「参考にするために使う」ということが肝だ。

 

 

英文と向き合わずに日本語訳をを読んで分かったような気になること。

 

これをやってしまうと、いつまでたっても英語感覚は身につかないだろう。

 

 

日本語を「うまく使う」ことこそが、大人になってから英語を身に付ける場合には非常に大切なことなのだ。

 

 

ところで、日本語訳を参考にするには、辞書を使うと思うが、ここで以下の点に注意していただきたい。

 

 

英和辞書に書かれているのは、意味ではなく、「訳語」に過ぎない。

 

 
例えば、「water」を英和の辞書で見てみると普通は

 

「水」と載っている。

 

 

しかし、実際には英語の「water」の意味と日本語の「水」の意味は異なる。

water の基本的な意味は「水素と酸素が2対1の割合で化合した液体」(=H2Oの液体)のことだ。

 

 

それだと日本語も同じではないかと思われるかもしれませんが、

日本語だとそこに「温度が高くないこと」という条件が加わる。

温度が高いものは、日本語では「水」ではなく、「お湯」のはずだ。

 

 

英語であれば、温度が高くても hot water(熱いお湯)、

boiling water(沸騰しているお湯)などのように water という言葉を使う。

 

 

でも、英和辞書で water を調べると「水」という言葉が最初に出てくるため、

どうしてもその日本語に引きずられやすいので、注意が必要だ。

 

 
英語を読むときには、英文を毎回解釈する。

 
最初は理解するまでに時間がかかるだろうから、結構大変かもしれない。

 

面倒だからといって、つい日本語に頼りたくもなるかもしれない。

 

 

だが、英語と毎回向き合わないと、それは結局、頭を使っていないことになり、

英語感覚を身につけるところまでなかなか行きつかない。

 

 

英語と毎回向き合うことが非常に大切になってくる。

 

 まとめ

 

以上、リーディング時の鉄板原則

 

 

一、 日本語に訳してはダメ

 

 

一、 日本語訳を参考しながら、毎回、英文を解釈する

 

 

 

この2つを徹底すると、インプットの質が大きくアップし、

その結果、ネイティブの英語を上手に「真似」ることが可能なる。

 

 

そして、それがスピーキングに良いフィードバックを与えるという好循環が生まれる。

社会人向けの英語学習では、この循環作用を上手に活用し、効率のよい英語学習を心がけてほしい。

 

 

 

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