暗記だけでは、英語を話せるようになれない3つの理由


英語に関する多くの参考書や学習ノウハウで、

英文や英単語の暗記の重要性を説いている。

 

 

その言い分の骨子はこうだ。

 

 

 

 

無いものはいくらひねっても出ない。だから、まず覚えろ

 

 

英語の表現を沢山頭にストックしておけば必要なときにすぐに取り出せる

 

 

知らない単語を減らして、リスニングスキルをあげよう。

 ■

 

 

 

もちろん、一括りにまとめられるものではない。

「英文を覚える」ことに加えて、

文法力コミュニケーション力などの必要性も説いている参考書はある。

 

 

しかし、結局は、

 

「とにかく、覚えること」

 

これを、いささか強調し過ぎている感がある。

 

 

 

「自分の持ち駒を増やしていけば、自然とスラスラ話すことができるようになる」

 

 

 

確かにそのとおりだと思うが、それだけやっていても、いずれは限界が来る。

 

 

英文を話すということの定義にもよるが、英文や英単語をひたすら暗記していっても、

結局は、英語でフリートークできるレベルにはなれない。

 

 

これが、私の主張だ。

 

 

 

以下、3つの理由を述べる。

 

 

モチベーションの維持

 

 

暗記用のメニューが毎日決められていて、

これをスケジュール通り消化していかなければいけない。

 

 

こんな状況が長期間続くと、

暗記することが【作業】になってしまうおそれがある。

 

 

 

作業とは、深く考えず、機械的に繰り返すことであり、

これでは、いつまでやる気がもつか分からない。

 

 

モチベーションの維持には、脳への適度な刺激が必要だ。

 

 

 

忘れてしまったら、終わり

 

ただ暗記したものは、いつかは忘れていく。

 

これは避けられない。

 

 

 

暗記の仕方によって、忘れるまでの期間に差は出てくるがだろうが、

所詮、暗記は暗記だ。

 

 

 

覚えたモノが脳の外に消えてしまったら、

もう一度同じことを繰り返さない限り、取り戻せない。

 

 

 

英文を暗記するという有限的なことをいくらやっても、

その恩恵も有限的なものになってしまう。

 

 

 

一時的に英文をスラスラ話せるようになったとしても、

それは、どんな状況でも安定したスピーキングができるという保証にはならない。

 

 

 

思考の硬直化

 

 

そして、これが暗記学習の最大のデメリットだ。

 

 

つまり、暗記している範囲内でしか、物事が言えない。

 

 

 

その時言いたいことが自分の暗記庫に格納されていなかったら、

それで終わり。

 

 

 

何も言えずに、ただ聞いているだけ、コトが終わるのを待つのみ。

 

 

 

 

大げさな言い方になってしまったが、言いたいことは、

 

暗記に頼りすぎると、英語使いとしての思考が固まってしまい、

柔軟な思考ができなくなる。

 

 

 

例えば、あたながある時、

 

 

「彼は、職場が変わってからは、水を得た魚のように働いている。」

 

 

のようなことを言いたかったとする。

 

 

 

あなたの脳内に「彼」「職場」「水」「魚」「働く」のようなワードがすでにあったとしても、

文の状態で覚えていないと、アウトになってしまう。

 

 

 

 

暗記していないものは、瞬時に口から出てこない状態であり、

会話として成り立たない可能性が高い。

 

 

 

以上、3つの理由から暗記だけでは、英語を話せるように絶対なれない。

 

 

 

暗記の呪縛から逃れるために

 

 

 

私が考える打開策をいくつか紹介する。

 

 

英文を組み立てる

 

 

まず、英文を組み立てる考え方、習慣をつけることだ。

 

 

 

 

新しい英文を文頭から一気に覚えようとせず、

新しい英文と出会うたびに、

単語を使って、英文を文として組み立てるという作業を繰り返す。

 

 

 

 

どうして、そういう構造になってるのか、都度納得しながら、進めることがポイントだ。

 

 

 

 

【納得する】ことで、英文暗記という単純作業から脱するこができる。

 

 

 

そして、この習慣を一度身に付けれてしまえば、一生の財産になる。

 

 

 

 

英文を文として組み立てていくと言ったが、具体的にはこういうことだ。

 

 

 

He showed me the picture he took last summer in New York.

 

 

 

 

 

という英文に出会ったら、①まずじっくり眺めて、英文の作りを理解する。

 

 

 

文法的な項目やボキャブラリーなどの点で不明な箇所がある場合、

参考書を見て調べる。

 

 

 

 

文意を消化出来たあとで、今度は、英文を見ないで、

頭のなかだけで英文として組み立てていく作業に移る。

 

 

 

英文を組み立てている時の思考例。

 

 

まず、主語が彼だから、He…

 

次に動詞が来るはず、「見せた」だからshowed…

 

showのあとは目的語が人、モノの順番で続くはずだから、me the picture…

 

 

the pictureは、彼が撮ったものだから、 目的格の関係詞が省略されて、he…

 

 

動詞は撮るだから、その過去形のtook…

 

 

そして、いつその写真を撮ったかとえば、去年の夏だから、last summer…

 

 

写真を撮った場所がニューヨークだから、in New York.

 

 

 

 

英語耳

あくまで一例だが、英文法のルールに照らし合わせて、丁寧に組み立てていく。

そのプロセスが大事だ。

 

 

最初はスピードより密度を優先して、とにかく地道に組み立てていく。

 

 

 

こうすることで、毎回頭を使うことになり、柔軟に英文を作り出すための素地が完成していく。

 

 

 

日本語で言い換える

 

少しテクニック的なことになるが、

この英文を組み立てる作業に加えて、

に英文を口から出しやすくするコツを紹介する。

 

 

 

英訳する前に「あなたが伝えたいこと」を日本語で言い換える視点をもつ。

 

 

 

先ほどの例に出した日本文の一部に

 

 

「水を得た魚のように」とあった。

 

 

 

これを英語に瞬時に訳すことは、相応の骨が折れる。

 

 

 

そこで、英語に訳す前に、話し手の意図を類推して、

別の日本語に置き直してみるとよい。

 

 

この例では、「いきいきと」「精力的に」「一生懸命」「楽しそうに」などと言い換えることができるかもしれない。

 

 

 

そして、英語で言えそうな表現が思いついた段階で、一気に英訳する。

 

 

 

いかに迅速に他の日本語に言い換えることができるか。

 

 

この訓練では、これが肝になってくる。

 

 

 

 

今後も関連したトピックを随時取り上げるが、

本日は、英文暗記だけでは、英語を話せるようになれない理由3つとその打開策2つを紹介した。

 

 

学校英語を卒業した社会人ならではの英会話訓練法だと思う。

 

頭を使って、効率よく英語を自分のものしてしまおう。

 

 

 

 

 

 

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