“たかがコミュンケーションのツール” されど強力なツール - 英語の役割 -


 

 

以前就職活動をしていたとき、面接官から英語について聞かれたことがあり、その時は
「英語は単なるコミュニケーションのツールだから、うんたらかんたら・・・」
と答えたことを記憶している。

 

 

 

教育の場でも、「英語はたかがコミュニケーションのツールだから・・」という理屈付けが
なされることがあると聞き、改めて掘り下げてみたい。

 

 

 

「たかがツール」としての英語の役割について。

 

 

 

たかがツール

 

 

 

【英語は言葉である以上、コミュニケーションの道具・手段の一つに過ぎない。】

 

 

 

確かに、一理ある。

 

 

英語が思うように話せなくても、他の手段を使って、コミュニケーションをとればよい。
それでは、コミュニケーションをするための他の手段とは何なのか?

 

それは、

 

ジェスチャー
表情
声のトーン
筆談
などの言葉以外に本人の意思が宿りやすい伝達手段のことをいっているのだろう。

 
英会話の勉強をやっていて、なかなか上達しない人によくありがちなことは、
間違えたくないから、自分から発言することに躊躇してしまうこと。

 

 

 

「自分の英語に自信がない」

 

 

「失敗することが恥ずかしい」

 

 

「相手に誤解されたくない」

 

 

「そこまでするのが面倒臭い」

 

 

このような負の想いが頭のなかで交錯し、なかなか踏み切れない。

 

 

 

私自身が、そうだった。

 

 

 

例えば、「伝えたいこと」ができて、それを頭の中で2,3度英語で言ってみた結果、
うまく表現できないということが分かると
説明すること自体を諦めてしまう。

 

 

 

 

結果的にコミュニケーションという目的がどっかに行ってしまっている。
そこで、「英語は単なるコミュニケーションのツールなんだよ」と忠告することで、
このはき違いに気づかせてあげる。

 

 

 

そのおかげで喉のつっかえが取れ、
英語でのコミュニケーションがスムーズに進むという図式だ。

 

 

 

会話のやりとりでも目的を達成するために、
正確な英語が必ずしも必要になってくるわけではない。

 

 

 

それを間違えることで、本来伝えたいことがまるっきり伝わらなくなってしまうならば、
それで問題だが、

 

3単現のエスなど間違っても意思疎通に特段支障がでない項目ならば、

 

 

どんどん間違えるべきだ。

 

 

 

変な言い方になったが、つまり間違いを恐れずにどんどん自己主張し
会話のやりとりを優先した方がよいということ。

 

 

 

例えば、

 

「昨日は病気で寝ていました。」

 

と言いたいとする。

 

 

 

「病気で寝ていた」という意味の英語表現(sick in bed)がすぐに思い浮かばない場合、

考え込むのでなくて、とにかく

思いついたことを言ってみる。

 

 

 

間違いを恐れずに、言葉にジェスチャーも絡めて、
どんどん自己主張してみる。

 

 

 

そうすれば、
会話が何かしらの方向に発展する可能性が残るはずだ。

 

 

 

かりに、プライドが邪魔して何も喋らないでいると、
【3つの害】が降りかかる。

 

 

 

まず、ミュニケーションが中断されてしまうという害

 

 

これが1番目の害。

 

 

そして

 

「お前は、無口でつまらない人間だ」
という誤解を与えしまいかねない。

 

 

これが、2番目の害。

 

 

 

さらに、コミュニケーションが失敗したことによる自信喪失

 

 

これが、3番目の害。

 

 

 

考えすぎにによるコミュニケーションの諦めは、3つの害となって、拡散していく。

 

 

 

されどツール

 

 

 

「たかがツール」サイドでは、言葉はしょせん、ワンノブゼム

 

 

言葉に過剰な力を置かない方がよいというスタンスだった。

 

 

 

しかし、「されどツール」サイドでは、改めて言葉の持つ力に期待する。

 

 

 

英語を話したいと考えている人の目的にフォーカスしてみよう。

 

 

 

英語で必要なことを伝えることの他に、英語を使うことで他にもっとやりたいことがあるから、
必死になって勉強しているんだろう。

 

 

英語耳

ところでそもそも
私たちはなんのために会話をするのだろうか?

 

 

 

楽しむため、情報交換のため、
用事を伝えるため、仲よくなるため、

色々あると思うが
突き詰めて考えると

 

 

【自分のことをわかってもらう、

相手のことをわかってあげるため】

といってもよいあろう。

 

 

 

もう一度、仲のいい友人、恋人など
一緒にいて楽しい人との会話を思い浮かべてみてほしい。
お互いを理解し合うような会話になっていると思う。

 

 

そして、

わかっているというレベルの深さ=関係性の深さ
この公式が成り立つのではないかと思う。

 

 

実際、コミュニケーションのテクニックがあれば、
英語ができなくても、ある程度の意思疎通は図れる。
楽しい時間を過ごすこともできる。

 

 

だが、それだけだと、やがて壁にぶつかる。

 

 

 

つまり、結局、しっかりした言葉のやり取りがないと、深い話ができない。

 

 

 

深い話ができないと、相手のことを深く理解することが難しくなる。
英語という言葉をしっかり活用しないと、外国人と心の通うような関係になれない
心から信頼できるような関係になれない。

 

 

そういうことだ。

 

 

 

言葉というのは、最後の砦なのである。

 

 

 


【たかがツール】と【されどツール】

 

それぞれの立場から、英語について語ってみたが、
結局は、バランス感覚なのだ。

 

 

コミュニケーションの成立を優先する【たかがツール】サイド
深い話には、言葉としての英語を積極的に活用すべきとする【されどツール】サイド

 

 

 

コミュニケーションと言葉のこのバランスを適度に保つこと

 

これが、英語使いとして大事なことだと思う。

 

 

 

 
英語学習におけるとるべきバランスシリーズ

 
⇒ 英会話学習における練習と本番のバランス

 

 

⇒ 英語の4技能を関連づけながら学習するバランス
⇒ 言葉とコミュニケーションのバランス (本稿)

 

 

 

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