100%シャドーイング実践例 -英語のビート感覚を身につけるための4つのポイント-

 

 

前稿でKHシステムの基本的アプローチ(以下参照)について説明したが、

今回はそのうち「音をつかむ」ステップについて、さらに詳しく説明しておく。

 

 


KHシステムの基本アプローチ
 

今から説明することは、KHシステム独特のアプローチであり、

多くの英語学習者にとって、新しい気づきになると思う。

 

 

 100%シャドーイング

 

 

音をつかむステップでも、基本となる練習法は、やはりシャドーイングとなる。

 

 

 

シャドーイングについては、前稿(K/Hシステム>シャドーイングによる英会話力を上達させる実践例)を参照。

 

 

KHシステムでは、【音にフォーカスしたシャドーイング】を

 

100%シャドーイングと呼んでいる。

 

 

 

つまり、100%ミスなく、正確にシャドーイングすることが目的となる。

 

 

100%シャドーイングをするにあたって、

4つのポイントがあるので、順に説明していく。

 

 

 

 

 

 

 

英語のビート感覚

 

ビートとは、【拍】のことである。

 

 

英語には、日本語と異なるビート感覚があり、

その忠実な再現がまず最初のポイントとなる。

 

 

 

日本語は、各音節(シラブル)に1つずつビートを入れる

シラブルタイミングの言葉である。

 

 

 

一方、英語は、意味のまとまりごとにストレスを置くため、

ビートも各ストレスに置かれる。

 

 

 

このことから、英語は、ストレスタイミングの言葉といえる。

 

 

以上の言葉の性質の違いについては、

以下の記事にある【英語の言語としての性質】のセクションに、具体例を交えて説明してあるので、

適宜参考にしてほしい。

 

 

リスニングスキルを確実にアップさせる正しいディクテーション3条件

 

 

日本語と英語のビート感覚の違いを具体的な音声で示すとこうなる。

 

 

ビートの置き方が日本語式の例

コントローラーが見えない場合はこちら

 

ビートがストレスに置かれる英語式の例

コントローラーが見えない場合はこちら
 

高橋の発音

コントローラーが見えない場合はこちら
 

 

英語のビート感覚を掴むことができれば、

音の聞き取りスキルも伸びていくと思われる。

 

 

自分の耳がビート感覚を覚えることで、

耳の適応力が向上するためだ。

 

 

 

英語のストレスアクセント

 

 

ビート(拍)を入れるときは、音の高低ではなく、強弱を意識しながら入れる。

 

 

 

言葉では分かりにくいと思うので、テキストの収録音声と私の練習音声を載せておく。

 

 

 

音の高低にストレスがある例(悪い例)

コントローラーが見えない場合はこちら
音の強弱にストレスがある例(良い例)

コントローラーが見えない場合はこちら
高橋の発音

コントローラーが見えない場合はこちら
 

 

こうして聞いてみると、その違いがはっきり分かると思う。

 

 

子音からストレスを入れる

 

母音にストレスを入れる日本語を話してる立場からすれば、

気づきにくい点かもしれない。

 

 

英語の場合は、母音にストレスをいれてしまうと、

正しい英語の発音にならない。

 

 

 

母音の前の子音からストレスをズバっといれ、

切れ味の鋭いリズムにする。

 

 

具体的には、こんな感じだ。

 

 

 

母音にストレスがある例

コントローラーが見えない場合はこちら
子音にストレスがある例

コントローラーが見えない場合はこちら
高橋の発音

コントローラーが見えない場合はこちら

 

 
ビート(ストレス)の入っていない音節で力を【すぅーと抜く】という感覚で喋ればよい。

 

 

ゴムが伸び縮みするような感覚だ。

 

 

子音からストレスを入れる感覚を身につける目的は、

英語らしい発声というよりは、リスニング時の対応能力を高めることの方に重きが置かれる。

 

 

 

ストレスの入らいない音節の発音の仕方

 

英語は、意味のまとまり毎にストレスを置くという性質上、

日本語に比べ、ストレスの入らない音節の割合が圧倒的に多い。

 

 

その事実を踏まえて、ストレスの入らない音節では、力を抜くのが通常だ。

 

 

つまり、母音の大部分は、あいまい母音(【え】と【あ】の混ざった音)に変化する。

 

 

具体例

 

 

あいまい母音になっていない例(全ての母音をはっきり発音している例)

コントローラーが見えない場合はこちら
あいまい母音化に成功している例

コントローラーが見えない場合はこちら
高橋の発音

コントローラーが見えない場合はこちら

 

 

いかがだろうか。

 

あいまい母音の違いに気づくだろうか。

 

 

 

 

 

 

100%シャドーイングをする時は、この4点を踏まえることがポイントになる。

 

 

この英語独特のリズムを自分のモノとすれば、

話すときもストレートに伝わりやすくなるし、

そして何より、聞き取り時もより正確に聞き取ることができる。

 

 

 

シャドーイングをする時は、ポイントを理屈で理解した後、

反復練習で体に覚えさせる。

 

 

 

スポーツや運動でいうところの【体得】と言ったニュアンスに近い。

 

 

 

このリズム感覚を徹底的に補強したい方は、こちらの教材もお勧めだ。

 

 

UDA式30音英語リズム

 

 

 

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【今年もよろしくお願いします】から紐解く発信型英語のコツ

 

 

今年もよろしくお願いしますという表現を英訳しようとすると、

なかなか骨が折れるのではないだろうか。

 

 

 

しかし、日本人ならば、年初の挨拶で「今年もよろしく」という気持ちを伝えたいとうのは、

当然の感情だ。

 

 

 

仮に、外国人の友人に送る年賀状で

「今年もよろしくお願いします。」という意味のメッセージを添えたい場合、

あなたなら、どう書くだろうか。

 

 

 

 

辞書やgoogleなどの検索エンジンで調べていくと、

大概、以下のような表現が見つかる。

 

 

 

I look forward to  seeing  you again this year.

 

 

I’ll hope we will have fun together.

 

 

 

適当な訳が見つかって、安心するのはいいが、

よくよく吟味するとこの問題には英語の発信力を磨く上で意外と大きな課題が隠れている。

 

 

 

曖昧な日本語を英語に訳すためには

 

 

「よろしく」という言葉を英語にしにくいのは、

「何を頼んでいるのか?」が曖昧だからだ。

 

 

 

通常の日本人であれば、

「今年もよろしくお願いします」と言われたら

「何をよろしくお願いしたいの?」と疑問に思うことはまずないだろう。

 

 

 

「よろしくお願いします」という曖昧な表現で通ってしまうのが、

日本の文化なのだ。

 

 

 

 

従って、英語で「今年もよろしく」ということを言いたいのであれば、

その日本語に含まれている「曖昧さ」を取り除くために

「何をよろしくお願いしたいのか」を明確にしないといけないのだ。

 

 

 

 

つまり、どのような動作や行為が隠れているのかを明確する必要がある。

 

 

 

例えば、

 

 

今年もたくさん楽しい時間を過ごしましょう

 

 

今年も遊びに来てください。

 

 

今年もいろいろと教えて下さい。

 

 

今年も一緒に仕事ができるのが楽しみです。

 

 

今年も一緒に飲みましょう。

 

 

 

などなど、どんな動作・行為なのかを具体的に考えるみることが大事だ。

 

 

 

英語という言語では、動作を表現することが非常に大切である。

 

 

それは、動詞が英文の骨格を決めるという英語の性質を踏まえれば当たり前のことだが、

この点を意識するだけでも格段に英語が出やすくなるはずだ。

 

 

 

社会人英語は、このように頭を少し捻ることで

どんどん発信型の英語力が高まっていく。

 

 

 曖昧な日本語の例

 

 

「今年もよろしくお願いします。」の他にも、

英語に訳しづらいあいまいな日本語は、たくさんある。

 

 

 

諺などは、その最たる例だが、

 

 

 

例えば

 

 

「彼は冷静だ。」

 

 

 

という日本語はどうだろうか。

 

 

 

He is calm.

 

 

He is a calm person.

 

 

などと言えるが、仮にここで“calm”という形容詞をどうしても思い付かなかったら、どう言うべきか。

 

 

この場合は、「彼は冷静だ」という日本語を別の日本語で言い換えてから、

英訳することが一つのポイントになるが、

(このポイントについての記事は、暗記だけでは英語を話せるようになれない3つの理由 の最後の部分)

言い換える際に、彼の動作や行為を考えみることが大事になる。

 

 

 

 

「彼は冷静だ。」という発言の裏には、彼の何らかの行動があるということだ。

 

 

 

「彼が冷静だ。」と人から言われるような、そういう何らかの行為があるはすだ。

 

 

 

 

例えば、

 

 

人前で感情を顕にするようなことがない

 

 

いつも行動する前にしっかりと考えている

 

 

大きな地震があったのに1人だけ動じなかった

 

 

といったことがあり、それが元で「彼は冷静だ。」という発言に繋がっている。

 

 

従って、「彼は冷静だ」という日本語は、例えば、

 

 

He doesn’t show emotions very often.

(感情を出すことがあまりない。)

 

 

 

He thinks before he acts.

(行動する前に考える。)

 

 

 

He acted as if nothing had happened.

(何事もなかったかのような振る舞った。)

 

 

など、多様な英語で表現できる。

 

 

 

 

 

「冷静」などといった言葉は、非常に便利ではあるが、

そういった言葉に頼ってばかりいると、本当の表現力はなかなか身につかない。

 

 

 

「冷静」という言葉は、便利であるがゆえに、非常に曖昧な方言でもある。

 

 

 

英語で表現力を身につけ、そして発信型の英語力を強化していくためには、

「具体的な動作」を表現する力をつけることが大事だと思う。

 

 

 

もちろん、そのためには、英語の動詞がもつ語義やコアとなるイメージを

一つ一つ押さえなければいけない。

 

 

日本語と英語を一対一の対応で覚えるのではなく、

多対多の視点で、柔軟な発想力をつけることが社会人向け英語学習の柱となるだろう。

 

 

 

他、英語動詞に関する重要なポイントは以下の記事にまとめたので、参考にしてほしい。

 

句動詞put on の使い方から暴く社会人向け英語学習の例

 

 

動詞に宿るダイナミックさをじっくり感じてもらうための2つの例文

 

 

 

 

 

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英語で気持ちのよいコミュニケーションをとるときに意識すること6点

 

海外にいくと、日本式のコミュニケーション術が時として失礼になることがある。

 

 

本稿では、海外留学、海外出張をとおして、私自身が体験した

外国人と会話するときに、日本人が犯しやすい行動と意識すべき行動を計6点紹介する。

 

 

 

この6点を頭に入れておくだけでも、

英語でのコミュニケーションが円滑になるはずだ。

 

 

 

 1.  愛想笑い

 

 

愛想笑いは、しないほうがよい。

 

笑う理由が明確にない場合に、笑ってしまうと、相手から怪しまれる。

 

 

会話中の日本人がよくやる行為の一つだが、海外では控えたほうが無難だ。

 

 

私も日本いるときはよくやるが、

海外でこれをやってしまうと、怪訝な目で見られてしまう。

 

 

 

特に、ホテルのカウンターでは要注意だ。

 

 

 

愛想笑いの代わりに、相手の目を見て、

口の両端をくいっと上げる笑みを浮かべるとよい。

 

 

 

2.  小刻みに頷く行為

 

 

この行為も禁物だ。

 

 

なぜかは分からないが、会話中にこれをやると、

相手の話の腰を折っているような効果が出るようだ。

 

 

 

私は留学先のチューターと話している時に、これをやっていたら、注意されたことがあり、

それ以来、控えるようにしている。

 

 

 

小刻みに頷く代わりに、言葉で相槌を打つようにしよう。

 

 

 

“right, right!”

 

 

 

3.  お辞儀

 

 

 

日本では感謝の意などを表現する一般的な行為だが、

海外には、このような行動習慣がない。

 

 

 

おそらく、これをやっても相手に失礼になることはまずないと思う。

 

 

 

やったとしてもその気持は相手に通じにくいので、

お辞儀の代わりに別の手段で感謝の意を表現することを考えよう。

 

 

 

言葉で表すのも一つだが、

話の最初と最後に握手を交わすという行為でもよい。

 

 

 

しかし、握手を交わす場合は、注意点がある。

 

 

相手の目をしっかり見て、口元をクイッと上げる笑みを浮かべながら、

適度に硬い握手をする。

 

 

 

こうしないと、逆に失礼になる。

 

 

 

4.   間の取り方

 

 

 

間を取り過ぎないことも重要だ。

 

 

特に英語圏の文化では、とにかく言葉が矢のように飛び交う。
日本語でのやりとりにあるような、「行間を読む」という風習は基本的にない。

 

 

 

意見を求められて、黙っていると、相手にされなくなってしまう。

 

 

 

微妙な間を入れず、とにかく自己主張することが肝要だ。

ジェスチャーでもよい。

 

 

留学中、授業中やクラスメイトとの会話で思ったことをどんどん発言する。

 

 

これができない人も多いと思うが

言うタイミングを見計らっていると、言えないまま終わることなんてざらだ。

 

 

 

無口でつまらない人間という評価が下る前にとにかく行動してみることが大事だ。

 

 

 

分からないなら、分からないという。

そして、その理由も添えることができればなおよい。

 

 

 

 

これは留学中、私が何回も感じたことであり、特に強調しておきたい。

 

 

続きを読む…

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英語耳を確実に作り上げるために必要なこと(社会人編)

 

 

虹は、国によって、見え方が違うらしい。

 

 

日本人として生まれた私には、その違いを確認することはできない。

 

 

 

同じ現象なのに、その見え方が人によって違う。

 

 

 

バックグラウンドが違うわけだがら、当然、感じ方も違うはずだ。

 

 

ということを言いたいわけでない。

 

 

その人が生まれ育った環境、その人が帰属する文化が

その人の知覚の仕方に対して与える影響

 

 

 

これが無視できないほど大きいことを言いたいのだ。

 

 

 

 

 

 

文化によるモノの捉え方が違う例として、面白い例がまだある。

 

 

 

例えば、雨という自然現象を表す言い方として、

日本語と英語では、その数が驚くほど違う。

 

 

 

日本語で雨に関係する言い方をざっと上げると、

 

 

五月雨、夕立、にわか雨、梅雨、小雨、喜雨、驟雨、時雨、秋霖、通り雨、涙雨、氷雨、春雨

 

 

など多分まだまだあると思われる。

 

 

 

一方、英語で雨を言おうとすると、

 

 

shower, rain

 

 

など、数えるほどしかない。

 

 

 

これも、日本という風土にって、雨の重要度や影響度が高いために、生じた現象だ。

 

 

 

 

 

同じことが、言葉の体系にもいえる。

 

 

 

lead

 

 

read

日本語でその発音を表現すると、どっちも「リード」である。

 

 

 

しかし、英語ネイティブからすれば、

上の2語は、意味も発音も全く異なる2つの言葉として区別される。

 

 

 

当たり前のことを言っているようだが、

英語のリスニング力を上げるためには、この違いを瞬時に区別するスキルが必要になる。

 

 

要するに、英語圏の風習に馴染まないといけないのだ。

 

 

 

上記のように日本語で読むと、似通っているのに、

英語ネイティブからすれば、厳密に区別して扱う言葉は、驚くほど多い。

 

 

 

 

 

work

 

 

 

walk

 

 

 

thing

 

 

sing

英語耳

 

 

 

これらの違いを区別できる耳を、英語学習業界では俗に「英語耳」と呼んでいるようだが、

この呼び方を借りて、表現すると

 

 

英語耳を身につけるためには、

英語の音と英語の文字を頭の中で

正確に紐付ける(対応させる)ことが何よりも重要となる。

 

 

 

そこに言葉の意味を介在させてはいけない。

 

 

介在させるのは、英語耳がある程度身についてからでも遅くない。

 

 

正しいディクテーションの3条件についての記事(こちら)では、

この点を突っ込んで解説した。

 

 

ディクテーション自体、この英語耳を作り上げるために、

必要不可欠な訓練だとは言える。

 

 

しかし、忙しい社会人にとっては、

時間の確保やモチベーションといった点で、なかなかハードルが高い人もいるだろう。

 

 

 

そこで、ディクテーションと並行して実施することで、

加速度的に英語耳を作り上げる教材を紹介する。

 

 

詳しくは、こちらのページを参照してほしい。

 

 

英語耳を身につける方法

 

 

 

少々高い授業料だが、時間をお金で買うという発想は英語学習でも欠かせない。

 

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生き生きとした言語感覚を一瞬で殺してしまう殺”言”犯になってはいないか

 

 

 

2通りの表現方法があったときに、

それがイコールで結ばれていたとしたら、一体どっちを選べばいいのだろうか?

 

 

もし仮に will = be going to だったとしたら、「明日、電話します。」と言いたい時に

 

 

A) I will call you tomorrow.

 

 

 

B) I am going to call you tomorrow.

 

 

のどちらを選べばいいのだろうか?

 

 

 

いくら悩んだって、判断のしようがないことは分かるはずだ。

 

 

 

なにしろ、イコールなのだから。

 

 

 

勘や気分などでどちらかを「えいやっ」と選ぶことしかできない。

 

 

 

私が中高時代に受けてきた英語の授業では、

言葉をイコールで結んで覚えるやり方がまかり通っていた。

 

 

たとえば、

 

 

see = look at

 

 

 

 

 

 

He hit me.  = I was hit by him.

 

 

つまり、能動態 = 受動態

 

 

 

 

このやり方。

 

 

 

確かに効率的で、実際英会話で役立つことも多いだろう。

 

 

 

 

しかし、気をつけていただきたいことは、

言葉同士にイコール(=)はあり得ないということだ。

 

 

 

当記事のタイトルにもあるように、ある言葉にはその言葉だけのもつ感覚があり、

違う言葉同士をイコールでつなげてしまうと、

その生き生きとした言語感覚を殺すことになってしまうのだ。

 

 

英語を日本語に訳すという行為を、

学校で散々やらされてきたと思うが、

実は、この「訳す」という行為。

 

 

場合によっては、違う言葉や文章同士を

同じ日本語で一緒くたに括ってしまうリスクがあり、

大変危険な行為と言える。

 

 

 

この説明だけだと、腑に落ちない人もいると思うので、

イコールではない実例を見ていくことにする。

 

 

 

see = look at

 

 

日本語だと同じ「見る」に関する動詞だが、

言葉が違う以上、その意味も当然違う。

 

 

 

look at というのは「視線をやる」ことを意味するので、

視線をやった先の場所(≒視点)を表現する。

 

 

I looked at the burglar.       (私はその泥棒を見た。)

 

 

 

泥棒に目をやったということ。

 

 

それに対して see の場合には、

基本的に「(視界に入ることにより)見える」ことを意味する。

 

 

 

I saw a burglar.   (泥棒を見かけました。)

 

 

また、両者の構文を考えてみても面白い。

 

 

seeは「見えた」ものを目的語に取る他動詞だが、

lookの場合には自動詞であり、対象を表わす場合には前置詞を必要とする。

 

 

seeの方は目的語に取るわけだから、100%見えている。

 

 

 

それに対して、lookの場合には、

あくまでも視線をやるだけであり、必ずしも見えるとは限らない。

 

 

 

I looked at him, but I couldn’t see his face because of the bright light.  (彼に目をやったが、まぶしい光のために彼の顔は見えなかった。)

 

 

動詞が目的語をとる場合と動詞だけで自己完結する場合の違いについて

この記事で詳しく説明したので、参考にしてほしい。

 

“The police searched him.” という英語を誤解しないために押さえておくべき2つの大原則

 

 

 

能動態 = 受動態

 

 

 

次に能動態=受動態という書き換えについて。

 

 

 

あなたは、以下のような書き換えをさせられたことはないだろうか?

 

 

He hit me. = I was hit by him.

 

 

先ほどと同じ例で恐縮だが、

能動態も受動態も、どちらも同じ出来事を表わしている。

 

 

 

しかし、表現が異なる以上、意味合いも当然異なる。

 

 

 

この場合、どこに焦点を当てるかが異なってくるのだ。

 

 

 

まず前提として、英語では能動態を使うことが普通だ。

 

 

 

それに対して受動態であれば、主語(元々目的語であったもの)に焦点を当てる。

 

 

 

He hit me . 

 

 

I was hit by him.

 

 

目的語meが主語Iとなって、焦点が当てられている。

 

 

つまり、I の被害を強調するとか、もしくは動作主(by以下、つまり元々の主語)をぼかす役割もある。

(動作主が分からない場合もある。)

 

 

 

その結果、受動態を使うほとんどのケース(8割以上)では by 以下は省略される。

 

 

 

だから I was hit by him. のように言うことは滅多にない。

 

 

 

その場合には受動態にするまでもなく、He hit me.で済んでしまうからだ。

 

 

 

例えば

 

 

I was hit in the face.   (顔を殴られました。)

 

 

 

などのように言うのであれば、受動態を使う意義が出てくる。

 

 

 

他にもいくつか例を出しておく。

 

 

裁判で弁護士が

 

 

Objection, Your Honor!  (異議あり!)

 

 

と言ったとしたら、裁判長は次のように答える。

 

 

Sustained.   (意義を認めます。)

 

 

 

Overruled.   (却下します。)

 

 

 

さてこの場合、認めたり却下したりしているのは裁判長(個人)なのだろうか、

それとも裁判所なのだろうか?

 

 

 

・・というのがわからないから、英語だと受け身で表現するわけだ。

 

 

 

日本語だと主語が省略できるので、受け身にする必要性がない。

 

 

The airplane was delayed for about 20 minutes because of the bad weather.   (その飛行機は悪天候により約20分遅れた。)

 

 

のような言い方をしたとする。

 

 

遅れた原因は悪天候だろうか?

それとも悪天候に負けたパイロットが悪いのだろうか?

 

 

______________

 

 

英会話などの場面で、will=be going to などの自分ルールを作り、

英語の運用スキルを上げていく自体に何ら問題はない。

 

 

 

しかし、本日みたように、違った言葉には、それぞれ違う理由があり、

言葉にはそれぞれ生き生きとした言語感覚が存在していることは覚えておいてほしい。

 

 

 

英語を読んでいて、どうしてそういう言葉が使われているのか、

その背景となる事情を探求していくことで、

より質の濃いインプットも可能となる。

 

 

 

同じことが日本語にも言える。

 

 

小説などには、多様な表現が盛り込まれているが、

私は、気に入った表現があれば、どんどん自分の言葉として使ってみるようにしている。

 

 

どうしてそのような言葉が使われているのか、

結局その言葉でしか表現できない想いが込められているからだと言える。

 

 

受験英語を卒業した社会人ならば、

そのような言い手の想いをしっかり受け止め、そしてしっかり投げ返すための器が必要になるだろう。

 

 


b9
 

 

 

 

 

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